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【No,21】
施設名: 男鹿市中央デイサービスセンター
職名: 生活相談員 氏名: 阿部 真
高齢者を支えるボランティアの目


 今日の高齢社会では、高齢者に対する医療、介護、年金、住宅等の福祉ニーズは増大する一方である。しかも、出生率が過去最低を記録するなど少子化に歯止めのかからない現状で、高齢者への介護を家族だけで支えることは不可能というほかはない。 ご多分に漏れず、私たちの男鹿市においても日中の高齢化率は県内有数でありトップクラスである。 そこで、鳴り物入りで登場したのが保健福祉センターに併設された「男鹿市中央デイサービスセンター」である。
 しかし、開設当初はそれほど深刻ではなかったお客様の症状の重度化が、4年目に入った今、高齢化以上に問題となっている。 なぜならば、「寝かせない、呆けさせない」という介護予防に力を入れていたセンターの方針が時代の流れに許されなかったからだ。 寝たきりや目の離すことのできない痴呆の方など、限られた職員で介護をするにはあまりにも過酷な条件が揃ってしまったのである。必然的に自立度の高いお客様にしわ寄せがいき、事故につながる可能性が高くなってしまった。 そのため、リスクマネジメントを繰り返し練り直し、予想される事故対策を実行した結果、行き着いた結論が「目の数」であった。

  つまり、考えられる危険、予想される事故を頭の中でいくら導き出しても、それを「防ぐ目」が存在しなければ手も足も出ないからだ。 そこで考えられた苦肉の策が「介護ボランティア」を育成することであった。 平成14年11月、介護専門のボランティアグループを公募し、14名でスタートした。「見守り」を活動方針に、ペアで1日の活動プログラムを組み行動している。結果は予想以上の成果を挙げており、私たちの感謝の気持ちをこめて月に一度将来にも役立つ介護の勉強会も行っている。以来、目立った事故もなく、職員は良質で濃密なサービスに専念できるようになったことは言うまでもない。 ただし、評判が良いのか引き抜きも後を絶たず、現在ではグループのメンバーが3分の1になり、補充が必要な状態である。

 




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