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【No,47】
施設名: 松寿会軽費老人ホーム(A型)だいせん
職名: 生活相談員 氏名: 佐々木 均
これからの軽費老人ホーム


 軽費老人ホーム(A型)は、1963年の老人福祉法制定に当たって、当時、既に社会福祉事業法による施設として存在していたものが、老人福祉施設の体系の中に組み入れられました。元々は、有料老人ホームと養護老人ホームの間にあって、日常生活がほぼ自立している方々に入居していただく施設ですが、近年高齢化が進むにつれて、「だいせん」でも介護保険制度による要支援や介護度認定を受けた入居者が約4割に達しています。
 以前入居されたKさんは、老人性妄想症で苦しんでいました。Kさんの安心で安定した生活の継続を願って、精神科医のアドバイスをいただきながら、家族と職員がチームになって生活を支援した結果、身体機能は維持し、痴呆の進行もある程度抑制できたのではないかと思われましたが、やはり軽費老人ホームの今の職員配置基準や設備では、生活を支援していく上で限界がありました。家族との間で様々な葛藤もありましたし、試行錯誤もありました。また、「だいせん」のように、日常生活自立者と相当の生活支援を必要とする方が共に暮らす場では、自立している方々へ、支援を必要とする方への理解と配慮を求めていく働きかけが重要であることも痛感させられました。

  介護保険制度の見直しを目前に控えて、今、厚生労働省では養護・軽費老人ホームのあり方も検討しています。この中からうかがえることは、要支援・軽介護者を介護保険サービスの対象から外そうとする動きであり、軽費老人ホーム(A型)は、こうした方々へのサービス提供の役割が大きくなってくるだろうということです。

  これからは、高齢者の誰もが願う「可能な限り自立して、生活の継続性を保ちたい」という気持ちを大事にして、総合的な生活支援サービス(住まいと暮らし、入居者の尊厳と介護予防を重視した生活の組み立て)の提供に一層努力してまいりたいと考えています。




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