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【No,58】
施設名: 特別養護老人ホーム憩寿園
職名: 施設長補佐 氏名: 土肥 稔
地域とつながる施設づくりは?


 私たちの施設「憩寿園」は、横手盆地のほぼ中央、十文字インターチェンジの近くにあります。横手平鹿広域市町村圏組合による設立で、来年3月からこの圏域は新しい「横手市」となります。定員54名(他に短期入所定員8名)の施設に38名が働いています。現在の入所者はその全員がこの地域で暮らしてきた人たちです。
 先日、防火避難訓練が行なわれました。職員が手薄になる夜間に火災が発生したとの想定で、午後7時開始、施設全職員が電話呼び出しを受け駆けつけるほか、近くの3集落から消防団も駆けつけ、消火と入所者の搬出にあたるという訓練です。
 通報後10分余りで大多数の職員と消防団員が到着し、放水と入所者搬出が始まるという手際の良さでしたが、訓練終了後、消防団の方から面白い提案がなされました。「地域の人たちに良く聞こえるようなサイレンをつけ、緊急時に応援を求めるようにしては」という提案です。既に実施している施設もあるそうですが、地域の人たちで入所者を搬出しようというその提案が、私には大変新鮮に思えました。

  私たちは(私だけかもしれませんが)、ともすると施設内だけ、あるいはせいぜい行政機関とだけ連携して事を行おうとするところがないでしょうか。しかし、周りを見渡せば、すぐ近くに頼りになる人たちが大勢いるのです。火災などの非常時には、すぐ駆けつけてくれる人が大勢いるということは何よりの強みです。
 現実問題としては、サイレンをつける予算もさることながら、非常時には機敏に動いてもらえるよう、普段から施設の中をよく見知ってもらえることが大切です。しかし、日常的に立ち入ってもらうことが是か非か、思い迷うところです。しかし、夏祭りなどのイベント時に地域の人たちにっと参加してもらい、併せて施設を知っていただくという工夫が大切ではないでしょうか。そのための具体的なアイデアは…。

  こんなことを考えていたら、地域の人たちから大量のスイカが贈られました。さっそく入所者に真夏の風物詩として味わってもらいました。
 私たちは地域に支えられ、地域と確実につながっているのです。




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