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【No,73】
施設名: 特別養護老人ホーム光峰苑
職名: 相談員 氏名: 加藤 淳悦
施設と実習


 福祉系の大学を含む各種学校、看護系の学校、各種団体・機関のヘルパー養成課程等々、年間を通して“実習”の波は次から次へと施設に押し寄せる。施設実習――これは、近い将来その職に就く前提での勉強としては、資格とは別の意味で必須の要素であることは解る。我々もその道を通ってきたのだから。
 では、その実習の“質”については?――これは受入側の取り組み方の問題と密接で、実習生を単に“人手”として捉える施設はないだろうが、専任の実習担当者を置くところがあると思えば現場に丸投げのところありと、様々な違いがあるのだろうと推察する。

  次第に膨らむ介護量と事務量の中で、現場において“実習”はある意味“お荷物”でもある。一定の内容は求められても、進め方は殆どの場合、施設任せであるから、これを組み立て、職員へ周知し、資料を準備する。また、必要なガイダンスなりオリエンテーション、毎日の記録閲覧とコメント記入、カンファレンス、そして評価と、相当の時間としエネルギーが割かれているのは確かなことだ。利用者のプライバシー、事故の問題もある。

  これらのリスクも併せて“実習”を背負い込む責務が“先行するもの”としての施設にはあることは分かっていても、どこかすっきりしない。これは自らの施設の新任職員に対するトレーニングとは違う、本来業務にプラスされる要素なのだ。この対価として実習の依頗元から施設に支払われるものは果たして適正か?“お金”の話は次元の低いことではない。この仕事の将来を担う人たちの実習に一定の質を求めるのであるならば、ひとつの尺度にはなる。「安かろう、悪かろう」でいいはずがないから。私個人の答えは「否」。
 その根拠は、実習依頼元の向こう側、何かもっと“公”的なところに「実習軽視」の雰囲気みたいなものが元々あったからではないかという、被害妄想でしかないが。




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