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【No,74】
施設名: 養護老人ホームやまもと
職名: 主任生活指導員 氏名: 近藤 正人
当ホームにおける利用者の現状と取り組みについて考える


 当施設は、昭和47年5月開設・平成5年5月移転改築した定員数50人の養護老人ホームです。8月1日現在は男性12名(平均年齢75.8歳)女性38名(平均年齢82.3歳)となり、男女50名の平均年齢は80.7歳となります。また、要介護認定者(1〜4)が30名、精神疾患者や家族関係でのトラブルによる利用者も含め各養護老人ホーム同様、自立支援を大きな目標に掲げ、サービス多様化の中、利用者の生きがいある生活対応・ADL重度化の防止対応・利用者と家族関係の改善対応・その利用者の状態によっては嘱託医並びに家族、各関係スタッフと連携を強化しターミナルなど対応する現状です。
 取り組みとしては、大まかに利用者の自立の一助としてのハード面(段差の改善、畳の居室をベッドに改善、くつろげる生活のハード面改善など)・ソフト面(個別のサービス提供の中からユニット的サービスの追及、利用者の意見を取り入れた行事など・施設運営、ADL予防及び改善のための毎日・定期的な軽体操、自立のための個別のサービスと見守り、必要に応じての嘱託医と連携しての看護・介護、家族への定期的連絡と呼びかけなど)となるが、問題は山積しています。もともとが養護老人ホームであり、施設の構造上の問題・介護職員数の問題により職員一同が理想とするサービスに近づくため試行錯誤の連続です。

  思えば、当施設利用者も畑を耕し、いも・大根などを栽培し、合間をみては、しいたけをも栽培し販売した時代が懐かしく、このような時代が来るとは誰が予想したでしょうか。養護老人ホームは家庭での生活が困難な高齢者に、家庭と同じように生活していただく施設であったはずですが。今は、家庭での介護が困難につき、特別養護老人ホームの入所待機に時間がかかりすぎるために養護老人ホーム入所を希望したと話す高齢者も少なくないのです。養護老人ホームは確実に良い方向・悪い方向の二面性をもって進化しつつあると考えています。

  今後において、養護老人ホームは措置制度から利用者本位の制度に移行するはずです。今まで以上に全ての面で利用者との信頼関係・サービス提供の多様化はもちろん強いては、施設が新しいか・古いか、職員の質が高いか・低いかなど利用者に吟味される時代が来るのではと思っています。どのような時代が到来したとしても対応でき得るように、日夜邁進したいと考えています。
 最後に、当ホームの取り組みなどに、これで良いのかと不安を覚える時もあり、各養護老人ホームを参考にして更に向上したいと考えていますのでよろしくお願いします。




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