会長あいさつ
目的/組織構成
事業内容
お知らせ
研修案内
【No,95】
施設名:
特別養護老人ホーム白百合苑
職名:
施設長
氏名:
藤原 克己
自然災害に思う
第61回全国老人福祉施設大会が10月19日に宮崎市で開会した。
前日に秋田県からの参加者の本体が宮崎入りを予定して出発したが、到着予定の頃には台風23号の接近と視界不良のために、宮崎空港に2回ほど着陸を試みるが着陸できずに、福岡空港へ変更された。その後は風雨の中をバスで宮崎市に向かい、午後11時30分頃にようやくホテル入りしたとのこと。
先発隊の私らは翌朝その話を聞いて、本隊の苦労を推測した。ご苦労様でした。
翌19日の開会には800名の方が欠席・遅刻されたとのこと。
台風はその規模や進路を予測できる。そしてある程度の対策もたてられる。あの暴風が秋田県をまともに襲ったら甚大な被害をもたらすだろう。19日の午前に会場に向かうバスから見た大波は何階建ての高さに相当するだろうか。ホテル前の大淀川の濁流は1階床よりも高く見えた。しかし、目の前にはこれといった被害を見ない。ビニールハウスも何事もなかったように建っているし、落下物もなく街路樹も平然としていた。ただホテルの窓から吹き込んだ雨が気になったくらい。帰路の航空機の時間調整で遅れが出たが、無事に帰ることができた。
23日夕方発生の新潟県中越地方の地震のニュースを見た。次々と襲う余震の激しさ、被害の拡大、被害者の表情、寒さの中での避難生活、地震発生時からの生活の急変、交通手段の崩壊、等などを見ながら、人間の無力さを感じた。しかし、2歳男児の奇跡の生還、子供に不安を抱かせないよう明るく振舞う若い母親、全国からの支援、等のニュースを見てわずかながら救われた。
予測できる災害と予測できない災害。身近に発生したとき、我々はどう行動するだろうか。備えは十分か。組織的な行動ができるだろうか。利用者を守れるだろうか。地域住民の役に立てるだろうか。相互の支援体制を構築できるだろうか。
さまざまな思いが駆け巡る10日間である。
▲ページトップへ
秋田県老人福祉施設協議会
〒010-0922 秋田市旭北栄町1-5 秋田県社会福祉会館内
TEL 018-864-2715 FAX 018-864-2877