秋田県老人福祉施設協議会ホームページ トップページへ
協議会概要
 会長あいさつ
 目的/組織構成
 事業内容  
お知らせ&研修会
 お知らせ
 研修案内
会員施設
ご利用にあたって
会員リレーコラム
特集ページ
リンク
リンク


【No,97】
施設名: 特別養護老人ホーム森泉荘
職名: 業務課長 氏名: 松橋 照己
介護保険とバナナの木


 今、紅葉が真っ盛り。当施設の外庭も、施設から観える山々も色づきを増し、施設を利用されている皆様を楽しませてくれています。
 転じて、施設内を見ると、緑の色濃い一角があります。池や四阿(あずまや)を配した小さなアトリウム(室内庭園)があり、これから外は雪に覆われても緑を楽しむことができます。ここに、数本のバナナの木があります。
 昨年、一番大きな株から伸びたバナナの木が、花をつけ実がなりました。花びらが1枚落ちると、小さな実の房が顔を出します。「食べられるかな」と楽しみにしておりましたが、結局食べられるようにはならず、天井にもつかえたことから、切ってしまいました。
 そして今年、同じ株から伸びた1本が大きく育ち、また実をつけてくれました。今年こそは食べられるようになるのか、毎日毎日が楽しみです。

  平成12年4月に始まった『介護保険』は間もなく、大きな見直しが行われます。平成15年には介護報酬の見直しが行われ、『在宅重視』『自立支援』がその基本に据えられました。平成17年には『介護予防』が重点課題と言われています。
 当施設のバナナの木を見ていると、『介護保険』とダブって見えてきます。

  『介護保険』という大きな株があり、いろいろな対策が、また方針が木となって伸びてきています。そしてその結果としての花が咲き、実をつけています。でも、よく熟して、おいしく食べられるようにはなっていないようです。土壌の問題もあるようですし、育て方も確立していないようです。介護保険を利用される方、また、介護保険の下で毎日の業務に携わっている方、みんなの英知を集めて、おいしく食べられるように育って欲しいものです。
 さて、当施設のバナナは、食べられるようになる日が来るのかな…。




秋田県老人福祉施設協議会
〒010-0922 秋田市旭北栄町1-5 秋田県社会福祉会館内
TEL 018-864-2715 FAX 018-864-2877
お問合せはこちらからどうぞ。