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【No,104】
施設名:
特別養護老人ホーム清流苑
職名:
施設長
氏名:
牧野 忠彰
むかし、むかし古里は生きる希望に満ち溢れていた…
「今は昔、古里展」てなに、それなんなの…また始まった御免して!(職員の声)
そうなんです、特別養護老人ホーム清流苑で3カ月間に渡る「今は昔、古里展」を開催してしまいました、ごめんなさい。
きっかけは? はい、利用者のふともらした一言「家さ、行って畑やんねねな…」あなたの家や畑は既に無いのに、思い出の中に生きているのね。「やりましょう、やってもらいましょ!」すぐに動いた普段は腰の重い施設長。畑付の貸家はありませんか、しかも無料で貸して頂けるところは、虫が良いとは知りつつも触れ回る。…ありました!早速お借りして、特養とケアハウスの利用者数名がおっとり刀よろしく、手にはクワ、汚してはならじと新品の長靴履いていざ挑戦。
作業小屋に行きクワを手に取ると若かりし頃を思い出し、曲がった腰が伸びた伸びた皺まで伸びてシャツキリ。荒野を耕すこと小一時間、膝小僧ガクガクくちびる真っ青、倒れ込んだのは予想外の展開、全てうちの若い者(職員)。しまった…。
横目で冷ややかに見ていた近所の人々もさすがに見かねて「畑仕事を手伝ってけろかなんだって…」と手際よい。お蔭様でと若い者は涙を流さんばかり喜びましたね。
作業が終わって一休み、一番先に席に着いたのは若い者、まあ、いいか、お茶・酒飲んで嫁自慢に孫自慢、目をキラキラと輝かせて昔がたりに花咲かせ、生き生きと話す利用者の見たことも無い笑顔に私たち圧倒されっぱなしでした。‐残念‐
「農具等を苑の利用者に見せてあげたいな」キラキラするのを見たいねと常には無い意見の一致を見ました。‐不思議なことで御座いました。-
苑に戻った施設長は早速、村の教育委員会、苑の運営協議委員、役員を得意の舌で巻き込んで「今は昔、古里展」実行委員会を立ち上げたのはさすがです。
展示品の借り上げ、搬入、名札付けと毎日朝から夕方まで「目をキラキラと輝かせ」準備に打ち込んでいる委員の皆さん、その姿が神々しいんだな。‐成功成功大成功‐
忙しく展示準備をしている側でお年寄りたちが「これはこう使った」「んでねすた」などと口に泡を溜め喧嘩腰になる始末。仲を取り持つのにまた一汗かいたでしょうが…。
「今は昔、古里展」で昔使った生活用具に触れることで古き良き時代、自分が輝いていたあの一瞬を思い起こしていただきましたか?
これっていま流行りの、回想法ってこと?…
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