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【No,119】
施設名:
特別養護老人ホームひだまり苑
職名:
介護員
氏名:
久能 幹雄
心を癒す「園芸活動」
ひだまり苑では、3年前より、秋田県立大学短期大学部の神田啓臣先生を中心とする研究グループと一緒に高齢者のリハビリに園芸を役立てようという研究活動を行っています。毎月1回の割合で行うこの活動は、四季折々の植物を利用し、高齢者にも気軽に参加して楽しんでいただけるように、神田先生と学生の皆さんが、斬新なアイデアを取り入れて企画するユニークな活動です。ひだまり苑の他、デイサービスやケアハウスの利用者の方々にも大変好評で、この活動を心待ちにしている方も年々増えてきました。
活動の内容は、花や野菜の種まきや鉢上げ、花壇の花植え、稲の栽培などですが、今年度新たに小学生も一緒に参加して活動する内容も加えました。これは、からだの不自由な利用者と子供たちが作業を分担することで、少し難しい作業もでき、気楽に参加して頂けるようになりました。
こうした活動の中で、最も好評だったのが「バケツ田んぼ」です。田植え、稲刈り、脱穀、籾擢りを体験し、収穫したお米を使って「だまこ鍋」を作りました。自分たちで作ったお米の味に大満足の様子でした。
田植え、稲刈り、脱穀は、車椅子のままでも作業できるように、道具を工夫して行っています。籾擢りは卓上機械を使って行うのですが、この作業が意外にも好評で、普段は無口だった人が、このときばかりは昔を回想して、職員や学生に一生懸命お話をする姿がとても印象的でした。この日は、暗くなるまでこの作業は続きました。
冬の活動としては、昨年は芝人形作り、今年はコケ玉人形作りを行いました。自分の作った人形に楽しそうに話しかけ、世話をしている姿が施設のあちらこちらで見うけられます。
この活動は園芸療法といわれる活動ですが、園芸療法は園芸活動を通して、人間の五感にもたらす効果を有効に活用し、ADL、QOLなどの向上を目的とした活動ですが、主に精神的な部分に働きかける要素が強いため、その効果についての評価は難しい活動といえます。
しかしながら、活動しているときの利用者の笑顔が効果の証だと思っています。
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