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【No,126】
施設名: 特別養護老人ホーム平成園
職名: 相談員 氏名: 佐藤 礼子
認知症高齢者と生活を共にして


 私毎で、リレーします。同居する義母は大正12年生まれの81歳、仕事と趣味に積極的で、認知症とは無縁だと思っていましたが、2年ほど前、薬の数がばらばらで、お医者さんが数を間違えたと言うのです。普通に見えて普通でない、在宅の高齢者の薬管理はどうだろう、ショート利用他、数人確認すると薬害による健康予防対策(おおげさ?)をと思うほど、捨てておけそうにありません。
 数ヶ月後、気分不快・排便調整困難が引き金となって診察中に脳梗塞発症、身近にいながら遅い気づき、そこで初めて義母の認知症に向き合い始めたのです。症状が顕著に現れ、監視カメラがそれとなく・付き添い付きの入院体験、3千円が3万円になり、18時30分という時間の理解ができなくなったのですが、早い治療で徐々に回復、留守をしながら、遠方の子どもや孫達との電話おしゃべりを楽しみとしていました。

  平成16年12月、同居中の孫が突然なくなり、ショックで寝ているだけの日々、義母の認知障害は急速に進み、娘(義妹)の名前や身近な息子の仕事も忘れ、今までしていた電話おしゃべりが息子と嫁の私だけに限られてきました。環境の変化は大きく混乱したまま、まだら認知が目立ち、してもらう事で一つ一つの能力を失いつつありました。
 そこで、認知症でも以前していた繰り返しの回復は出来る、その継続の最もよい環境が自宅であり、関わりの深さだと言い聞かせながら、介護保険内のサービスだけではない、タイムリーな近所や親戚のインフォーマルなサービスで、自分でしている事・出来る事の支援と見守りをお願いしています。

  制度にしばられず、どんな状況にも柔軟に応えられる地域サービスの展開と住民の助け合い、うなずきながら他県から学ぶことの多い昨今、戦後のベビーブームに生まれ、2015年認知症高齢者250万人分の1人の可能性ある自身として、サービスを受けて担い手の両面から見つめていきたいと思うのです。




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