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【No,143】
施設名: 特別養護老人ホーム うたせ苑
職名: 生活相談員 氏名: 鈴木歌子
利用者の心に寄り添うケアを目指して


 「特別養護老人ホームうたせ苑」は開設して8年目を迎えております。現在、『ひまわりグル-プ』と『さくらグル-プ』の2つに分けグル-プケアに取り組んでおります。
 平成14年に事故対策にとユニットケアのやり方を少しずつ取り入れ、業務の見直しを検討することから私たちの試行錯誤がスタ−トしました。

 始めの年は食堂ホ−ルにソファ−を置き、テレビコ−ナ−を設け、廊下にはベンチを置くなど、食堂のテ−ブルしかなかった居場所を作りました。また、看護師室を介護と一緒にし、一体となった取り組みを始めました。
 2年目は居室とホ-ル間を日に何回か行われていた大移動をなくすため、思い切って居室を1つ小ホ-ルにしてしまいました。そしてグル-プを2つに分け、グル-プケアに取り組むことになりました。

 初めは意気揚々と行っていた取り組みだったのですが、グル-プを分ける時の基準、グル-プ毎の介護量に対する不公平感など、問題が続出。また、グル-プ毎の職員間の人間関係も競争意識が働いてしまうなど、大きな壁に突き当たってしまう事になってしまいました。そのため、話し合いを重ね、試行錯誤を繰り返しましたが、なかなか、これからどうしたらという手ごたえはありませんでした。


  3年目はユニットに取り組んでいる施設を探し、どんなふうに行っているのか、視察に行くことにしました。そのことにより、自分たちの行っている事の評価ができ、これから何をするのか課題が少し見えてきたように思われました。視察に参加した職員の目が少し変わったように見えたのは私だけだったでしょうか?視察先の施設の方からのアドバイスにより、自分たちの行おうとしているものをみんなで話し合い、次年度の予算に盛り込み、まずは利用者の方がゆっくりとくつろげる居場所作り、なじみの関係つくりにと取り組み、まずは背伸びをしないでできるところからと、現在は昼食を職員も同じテ-ブルで世間話をしながらゆっくりと食べる時間を持とうと取り組んでいます。
 グル-プももう少し小さいものにしたいと思うのですが、職員の配置、ハ−ド面ではなかなか、これ以上難しいためソフト面で、より利用者の心に寄り添い安心して生活できるケアを目指し、今日も試行錯誤を続けております。




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