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【No,150】
施設名: 養護老人ホーム 愛宕荘
職名: 施設長 氏名: 今泉 與一郎
愛宕荘の改築計画に思う(その2)


 去年四月の「会員リレ−コラム」の時点では、改築の工期も決まっていませんでしたが、計画が順調に進み、先月27日、起工式が行われ、いよいよ工事着工となりました。完成は来年10月末の予定です。
 新しい愛宕荘は、現在地から南に約1キロほどの場所に建築されますが、すぐ向かいに湯沢高校の野球グラウンドがあり、この3年間の夏の大会では準優勝、ベスト4、ベスト8という成績を残しております。夏の甲子園を目指して必死に白球を追う選手たちの元気いっぱいの声が毎日のように聞こえてくるということで、利用者も若者の声に刺激を受け、少しでも気持ちを若く持ってくれるよう願っております。
 また、敷地の規模は現在の約2.5倍、建物は約3倍となり、大部分が一人部屋となります。これまでのプライバシ−のかけらもない窮屈な4人部屋で、同室者のいびきに悩まされたり、ほんのささいなことで口論となったりなどのストレスから開放され、誰に気兼ねすることなく自由に部屋が使えることになります。

  職員にとっても同室者のさまざまなトラブルによる部屋替えの問題で頭を悩ますこともなくなる訳で、さぞかし利用者も早く新しい愛宕荘を待ち望んでいると思っていたところ、意外にも「他人を気にせず一人の時間や空間を持てることは有り難いが、身体に異常が生じたとき、運良く発見されたり、自分でナースコールできる状態ならいいが、そうでない時は心配だ」という方が多いのです。

  考えてみますと、同室に虚弱者がいると、喧嘩しながらでも身の回りの世話をしてあげたり、異変があればすぐ職員に知らせたりと、同室者同士がお互いに協力し合うという多人数部屋の長所も多くあることも確かです。
 部屋数が4倍となると新愛宕荘では、これまで同室者同士の協力に頼ってきたかなりの部分が、今度は職員の仕事となる訳で、施設が新しくなると単純に喜んでばかりはいられないと思います。




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