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【No,147】
施設名: 特別養護老人ホーム 永楽苑
職名: 施設長 氏名: 佐藤 行政
「思いつくままに」


  当永楽苑は、平成7年11月に旧合川町の最北端、現北秋田市では「秋田北空港」「県立北欧の杜」に隣接した地区に建設されました。よって当初から地域・住民交流・交通手段等で地理的に不利な面があり、この頃の地域密着型サービスの奨励・移行には、一抹の不安を感じております。
 特養50名、シ∃ートステイ20名、デイサービス30名、在宅介護支援センター、ケア
ハウス20名と、平成7年頃はやや小規模な多機能で、またそれぞれ併設した施設で、地域の老人福祉の拠点となるべき、自治体からも後援されて運営してきた次第です。

 以来10年が経過する中、措置から介護保険に変わり、そしてその介護保険もめまぐるしく変更に変更を重ね、今また10月から変更の方向です。厚生労働省では、利用者の視点・在宅と施設の公平性確保の理念から改正する趣旨のようですが、とても改善されたと考えられないので、変更という言葉にしました。過疎の地域で、それなりに貴重な財源を工面して整備したハード・ソフトが、時代の流れだからといって、個室化・ユニット化・地域密着化に一斉に舵を取るのには疑問が残ります。


  その昔、知的障害者施策で、施設の「小舎分散制」が叫ばれて先進的な取り組みと紹介され、当時の厚生省が旗降って改善させたものですが、その後の成果はしりすぼみの報告であり、その後「地域生活援助事業」いわゆるグループホームが花盛りを経過して、今支援費事業で右往左往しているのが実情です。


  国の施策には対応してゆく必要がありますが、最近の私たちは、行政職並みの記録・簿冊整備・書類の山が業務の一部として重くのしかかっています。また、介護・援助の手法・マニュアル・スキル等も難解にそして細分化され、むしろ習得にはかなりのスキルが必要になってきております。
 社会的に介護が段々重要な国策となっていく中、旧態のままでは生き残りは無理ですが、人間の営みのことであり、合理的・効率的な事ばかりでなく、今までに積み上げてきた貴重な実践も、その施設の歴史的な財産として振り返ってみたいものです。





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