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【No,157】 |
施設名: 特別養護老人ホーム 海潮園 |
職名: 介護員 |
氏名: 長岡 育子 |
これからの地域と施設のつながりについて |
私は特別養護老人ホームで10年近く介護に携わってきて、昨年からはケアマネージャーとしての業務も行っております。
介護やケアプランの作成時に思うことが2つあります。
1つは、入所されている方々は施設での生活に納得し、満足されているのかなということです。もう1つは、施設と地域との関係がまだまだ不十分なのではないかということです。
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私の勤務する施設では、要介護度4と要介護度5と認定された入所待機者が100名前後もおり、入所を申し込んでも容易に入所できないのが実情です。しかもその多くが老老介護であり、介護する方も疲れきっているのはわかりますが、入所される方の気持ちはどうなのでしょうか。面会に来た家族の方から「この施設に入れてよかったね」という言葉をよく聞くことがあります。施設に入れてよかったと思っているのは、本人なのか、それとも家族なのでしょうか。
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入所されている方の中には、家庭にいるよりは施設に入所されてよかったなと思われる方もおります。また、介護保険が施行される前から入所されて、少しの介護でそれなりに自立した生活を送れるのではないかと思われる方もおります。居宅サービスを活用すれば、住み慣れた家庭で生活することが可能なのではないかということです。
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確か、社会全体で高齢者に適した介護サービスを提供していこうというのが介護保険制度の狙いであったはずです。車いすがなければ移動ができなくなったとか、寝たきりの状態になったからといって即施設入所というのではなく、地域住民全体でどうしたらその方が納得し、満足のいくサービスを提供できるか話し合えるようになったらいいなと思っております。
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