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【No,172】 |
施設名: 軽費老人ホーム 幸風荘(B) |
職名: 施設長 |
氏名: 阿部 清彦 |
残り数年の幸風荘 |
当幸風荘は、隣接する特別養護老人ホーム広洋苑とともに昭和49年7月に夫婦用6室、単身用18室の計30名定員として開設されたものであります。
当初は秋田県の全面的な支援のもと県内に一ヵ所というモデル施設として華々しい脚光の中、裏の畑で野菜作りに励む人、電車やバスを使い秋田市や旧本荘市での買物を楽しむ人など低料金のアパート感覚として自由な生活を満喫されていたようです。職員についても嘱託職員として県から派遣されていたとの事でありました。
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しかし、近年自炊を基本とするB型軽費老人ホーム幸風荘も食事付きのA型施設や現代版ケアハウスの充実とともに、施設の老朽化や利用者の高齢化もあり、その存続の見直しが問われておりました。
そのような中で隣接の特別養護老人ホーム広洋苑の改築移転計画が広域圏組合の構成組長の協議により近年中と現実的なものとなり、用地など具体的方向も決定されました。合わせて幸風荘の存続の可否について協議がなされ、結果として広洋苑の移転と同時に廃止との方向がうちだされたのであります。
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現在の利用者六名の方々については行政の責任として、新たな生活の場について家族を交えて話し合いを進めております。
広大な日本海と言葉では言い表せない美しい夕日が見れなくなるのはほんとうに寂しいですが、利用者の方々と残された日々をこれまで以上に心の絆を深めていきたいものと思っております。
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