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【No,176】 |
施設名: 特別養護老人ホーム 幸寿苑 |
職名: 生活相談員 |
氏名: 谷藤 勉 |
これっておかしくないか? |
施設と在宅の利用者負担の公平性を図るために見直された今回の介護保険改正。
在宅で生活するうえで光熱費や食費は当然かかっているわけで、施設であってもそれは同じことであり、その部分についてはご負担をいただこうと言う考え方は理解できるところであります。
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改正の主旨や改正後の負担額等について、入居されている方のご家族に対し個別に説明をし、再契約していただきました。
私のいる施設の居室は多床室であり、50名の入居者の8割以上の方が負担段階2という状況にあります。改正後の負担段階2の方の1ヶ月あたりの負担額は、高額介護サービス費の限度額が引き下げられたこともあり、結果として3,000円程度少なくなりました。
ほとんどのご家族の方が、上がるものと思って説明に臨まれており、逆に下がると聞いて、ほっとし、喜んでおられました。こちらも説明しやすく、入居者の方やご家族にとっては良かったですねということになります。
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しかし一方、短期入所を利用されている方への説明と契約になると、そうは行きません。
負担段階を決定するにあたり、世帯全員が民税非課税であるかどうかを見るため、ほとんどの方が負担段階4となってしまい、結果的に在宅で頑張っている方から多く負担していただくことになってしまいました。
また、住所を移さずに入居している老健等の場合と、住所を施設に移し1人世帯となっている特養の入居者の場合では、同じ施設でありながら、負担に大きな差が出てしまいました。
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低所得者に対しての負担軽減措置は良く分かりますし、必要であると思いますが、施設と在宅の負担の公平性を図るための介護保険改正の目的は何処へ行ってしまったんだろうか、これっておかしくないかと思いながら説明しているところであります。
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