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【No,189】 |
施設名: 特別養護老人ホーム 広洋苑 |
職名: 施設長 |
氏名: 阿部 清彦 |
ほほえみの美しさ |
由利本荘市(旧本荘市)の書家、後藤武清先生が「書家人生 ひとりごと」を出版されました。
まさに書の世界を通しての人生哲学であり実線哲学である。私たち福祉施設で働く職員には大いに参考になる著書。その一文をご紹介いたします。
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空の便で上京することの多い私は、乗るたびにスチュワーデスの人たちの笑顔に感心させられる。笑顔というよりはほほえみかも知れない。どの人も多数の中から選ばれ、厳しい研修を経た女性だけに当然とも言えるが、このやさしい微笑が例え営業用の顔だとしても、サービスに徹するプロ意識に脱帽である。
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ところで、北国の人間は一般的に笑顔が足りないといわれる。つまり表情をあまり表に出さないだけに、内心はそうでなくとも何か暗く見え、誤解を受けることが多いようである。自分のことは棚上げして、北国に住む多くの人々は、日常生活の中で笑顔を心がけなければならないと思う。
私の門人のKさんは、高校生のとき、鏡に映った自分の顔の表情のなさを感じ、それから毎朝、鏡の前で笑顔を作る努力をしたという。そのときの作り笑顔がいつのまにか本物に変わったのである。
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最近見た本に、彫刻家の佐藤忠良先生が「人の顔・・・人間の顔は、その人の表札であり履歴書なんですね。で、やはり中身のある、心のいい人がいい顔をしている。地位や名誉の有る無しとは無関係、身近な人や、行きずりの人の中にも本物がいます」と。
当広洋苑も、“ほほえみの美しさ”いっぱいの家でありたい。
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