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【No,190】
施設名:
特別養護老人ホーム 松喬苑
職名:
主幹
氏名:
佐々木 幹夫
初任地「松喬苑」に戻って
私が羽後町役場に勤務したのは、26年前の昭和54年4月からである。
当時の町長は「これからの新任研修には、まず“福祉の心”を持ってもらわなければならない。」との持論から、新規採用職員を特別養護老人ホームに勤務させたため、調理や夜勤を含む介護士として私たち8名が配属された。
入居されている方々には、介護など全く素人の若い職員が身の回りの世話をすることに対して、不安や不満も少なからずあったと思うが、やる気や明るく活気ある雰囲気だけは、十分に伝わっていたのではないかと思う。最初の4年間で松喬苑に学んだ、「思いやりの心」は公務員の基本であり、自分にとっても大きな宝になるものであった。
さて、今年4月に22年ぶりに戻った松喬苑では、開設当初には考えられなかった、分刻みの介護メニューがびっしり組まれており、事務も含めて看護・介護・生活指導員等の職員による綿密な打合せのもとに、極めてスムーズな連携が図られている。当然のことかもしれないが、大きな時代の流れを感じている。また、入居者の年齢が男女とも大変高く、90歳を超えた方々が何人もおられることに驚かされた。
苑にはよく小・中学生や高校生がボランティア等さまざまな形で訪れるが、入居者が最も喜ぶ企画は「地域の子供たちとの交流(ふれあい)」であるように思う。ともすれば日々の生活が潤いのない単調なものになりがちな入居者に、適度な刺激と活力を与えるべく職員も精一杯努力を重ねてはいるが、訪れる子供たちのパワーにはかなわないようである。このような地域との交流を図る機会は、入居者のためにも、今後もぜひ大切にしていかなければならないと考えている。
介護保険法の改正や、施設整備の老朽化、職員体制の充実等クリアしていくべき課題も多いが、地域福祉の拠点施設として、また地域に密着した開かれた高齢者福祉施設として、思いやりのある充実した介護業務を第一に考えながら、入居環境の整備に努めたい。
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