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【No,217】
施設名:
特別養護老人ホーム ビハーラ横手
職名:
介護副主任
氏名:
福田 由紀子
勝手な時間割り
夕食の20分前、入所者S様に夕食のお誘いをしに居室に伺った。
「もうすぐ晩ご飯の時間になりますから、起きて行きましょう!」と、こちらは当たり前のように声をかけた。「お膳は来たのか。」と尋ねられ、「間もなくです。その前に準備して待っていましょう。」「!どこにアホ面して何もないテーブルを眺めてる!」「・・・・そうですねぇ・・・・・・」
思わずSさんのベッド脇に腰かけ話をしたが、結局「・・・また、あとで来ます。」と言い残し、居室を出た。
うちの父親も食卓に食事が並んで、声をかけられてから席につく。到底20分もジィーッと待つことなど出来ない。勝手な時間の割り振りで席につかせていたのだ。
「離床時間を少しでも長く・・・」なんて事は、共に座って会話を交わしたりしなければ、こちらの一方的な都合でしかない。お一人お一人が何かしらの不満を持っておられるのだ。時間を気にかけすぎる業務を改めて考えさせられた一言であった。
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