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【No,219】
施設名: 特別養護老人ホーム 東恵園
職名: 主任介護員 氏名: 関 豊子
「口腔ケア検討委員会」が発足してからの取り組み


【検討内容・取組内容】
 経鼻カテーテルを使用している方の場合、口腔内が乾燥しやすく、また痰等で汚れやすく肺炎を起こしやすい事や、咀嚼や嚥下困難で食事介助の難しい方の援助方法について、口腔ケアを通して学び、口から食べるということの大事さやそのメカニズム、口腔リハビリ、口腔清掃に関しての知識を得たいという考えから、委員会が発足した。

1 口腔ケアの研修会に参加した職員が講師となり、口腔清掃が口腔機能回復に重要であることを演習にて学んだ。
2 委員会では、ビデオを利用しながら「嚥下のメカニズムと嚥下障害」「嚥下障害の観察と訓練方法」について学んだ。
3 口腔清掃について委員会メンバーで用具や方法について学び、ICUブラシ・くるりーなブラシ・ワセリン・ガーゼ等、使う方をそれぞれピックアップし、使用後の状況観察を継続して行った。
4 言語聴覚士を外部講師として招き、園内研修会を行った。
5 折を良くして、歯科衛生士がボランティアで月1回、園を訪れ、全利用者の方の残存歯や入れ歯の様子を観察して回り、アドバイスや指導、研修会等を行ってくれた。
6 委員会では、口腔清掃の仕方、摂食援助の仕方、ミキサー食を実際に食べての嚥下機能の理解の為の摂食実習等、演習を数々行い体験した。

 【取組結果等】
1 口腔清掃もひとつのリハビリの方法であり、また顔面マッサージ等をする事により摂食機能の回復につながり、なかなか口を開けてくれなかったり、飲み込みに時間がかかった利用者の方が食事が徐々に摂れるようになった。
2 軽鼻カテーテル使用の利用者の方の口腔内が当初より綺麗になっている。
3 職員が進んでマッサージに取り組むようになり、食事の時の姿勢への気配り、口腔内の観察等、関心を持つようになった。
4 食事の際の飲み込みや嚥下の観察をし、利用者の方のペースに合わせて援助を行うようになった。
5 歯科衛生士のアドバイスから、利用者の方が自ら歯科通院を希望し、歯科通院が行われている。
6 下が殆ど自歯が残っており、上は入れ歯で、入所時に家に置いたままで使っていなかった人が、「入れ歯を使って食べてみたい。」と言うようになった。

  以上のように、少しずつ利用者の方にも、職員にも効果が見えてきてはいるが、職員個々の取り組みはまだまだであり、更に実践に結び付くように委員会から働きかけを継続していきたいと思っている。




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