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【No,230】
施設名: 大森町指定通所介護事業所 森の家
職名: 管理者 氏名: 長沼 優子
送迎時の安全対策について考える


はじめに
 健康の丘居宅支援センター森の家は平成16年7月にオープン以来1年余りが過ぎ、1日の利用人数は9月現在で平均21名、現在の利用者平均介護度は1.8。開設時、特浴対象者は4名でしたが現在は10名、身体機能低下に伴い歩行困難にて、送迎時に車イスリフト利用も11名と増え、送迎に時間がかかっているのが現状です。

 森の家安全対策委員会では1年間のひやりハット・事故報告書、苦情相談、また1年の業務をもとに、送迎に関する留意点、事故防止対策についてまとめてみましたので報告します。
 通所介護のH16年7月からH17年9月の報告数は15件で、うち5件が送迎に関しての報告(全体の3分の1)があげられております。
【ひやりハット・事故件数】
◎送迎時に関すること5件 ≪内訳≫転倒1、他4
◎喫煙に関すること3件 ≪内訳≫喫煙所外での喫煙3
◎入浴時に関すること5件 ≪内訳≫転倒1、職員不在時入浴3、シャワーの温度調節1
◎その他2件
<苦情相談より>
● 介助時、サンダル履きでは不安定に見えた。足元が安定するよう職員はズックを履いてほしい。
● 迎えの早い時と遅いときでは30分くらい違うので、待ちくたびれてしまう。
などの声がありました。
<1年間の業務の中で問題点>
● 日没が早くなると、暗く、車のバックの際、利用者等の人影が見えずらい。
● 積雪の為、歩行困難な利用者の玄関近くまで人って行かれない。
等の問題点がありました。
<事故防止にむけての取り組み>
● 車のバック時、添乗者が懐中電灯で照らして誘導。また添乗者の靴等に反射シールを貼る。
● 積雪時、車が中に入れないとき、軽自動車への変更、車椅子介助をする。
● 連絡帳を活用し、利用者の家族との情報交換、出発前の申し送りを密にする。
● 送迎時間が予定より大幅にずれたときは森の家に連絡、後の利用者に連絡いれる。

  また万が一送迎先で事故あった場合に備え的確に判断出来る様、緊急時の対応マニュアルを作成し携帯しています。
 3台の福祉車両で送迎しておりますが、家から車両までは、それぞれ利用者の身体状況、家屋の環境に応じ危険を予測し、個々にあった介護方法、移動方法が要求されます。
 利用者宅へ事前に訪問し、家族、ケアマネと一緒に送迎方法について検討、ゆとりある送迎計画を立てる。
 身体機能低下の利用者へは体力も考慮し提供時間、送迎個別に援助する。通所介護計画に取り入れ周知徹底する事が重要と思われます。

 まとめ
 開設から1年が過ぎ、緊張感より業務への慣れから思い込みや誰かがやってくれているだろうという油断や過信から事故につながる報告が多く出てきています。
今後利用者の利用料金も増加しサービスに対し利用者は、より満足度を求められてくることと思います。
利用者が安全で楽しく通所生活が送れるよう利用者、家族、ケアマネ等関連機関との連携取りながら今後も、安全対策に向け取り組んで行きたいと思います。




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