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【No,241】 |
施設名: みそのホーム デイサービスセンター |
職名: 所長 |
氏名: 鎌田 怜子 |
「肩の荷をおろしたお付き合い」 |
デイサービスにおいても認知症の方が利用されております。グループホームでは当り前で珍しくありませんが、デイサービスでは、「どうしたのか」とトンチンカンの言葉に振返えられる事もありますが、本人はいたって大真面目です。又、その場の雰囲気もこわされる事なく、暖かく包まれる事が多く、年輪の奥ゆかしさに感動もさせられています。
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この度 「りんくる1月号に」に、和田行男氏の「読者の皆様へ」との問いかけが載っていました。
晴天の空を見て、「雨が降っている」と言った、Bさん
「何を言っているのよ!雨なんか降っていないわよ。いつも おかしな事ばかり言って! こんなに晴れていて、何が雨よ」と、Aさんが反論……
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このトンチンカンの差を、共同生活の支援者である職員はどう支援するか?
“この一手は” との問い掛け…… 興味深く考えました。
* Aさん、Bさん、両方を意識して「日本晴 天気雨 俄か雨 大雨 小雨 いっぱい
歌がありますよね! 歌ってみましょうか……」
* 「Aさんはお天気が好き! 雨が好き! お天気がすきかな!」
* 誰に言うとなく、Bさんの方をみて、「Bさんのおうちの方に雨が降っているのかもね」
* 又 全く別の事に注意を向ける事も…… 「アラ!大変忘れていた! ○○さんが来
るんでなかったかしら?… もう来られているかも知れないわ……」等……
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認知症の方でも、しっかりした身についたものを持っておられる方も多いと思います。過去に体で覚えた事、印象の深かった事等……又「昔取った杵柄」で調理する時の包丁捌き、味付け等の見事さ…… 立派な調理師さんです。
認知症の方々の毎日を接していますと、飾る事もなく、神様が造られた人間性そのままの方に出会った様で、心豊かに暖まる思いと、自分も肩の荷を下ろして過ごす事が出来る思いがするのは私だけでしょうか。
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