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【No,255】 |
施設名: 特別養護老人ホーム 雄水苑 |
職名: 介護士 |
氏名: 土?@5G7 |
「おはようございます」 |
「おはようございます。」
この言葉を雄水苑で始める様になり、早二年が経とうとしています。今では自然に口にできるこの言葉も、仕事を始めた当初は慣れないながらの業務にぎこちない挨拶だったような気がします。と言うのもこの仕事に従事するまで、私は介護というものに全くの素人でした。その為初めは、多くに戸惑いを感じる毎日でした。手探りながらの介護に、私よりも利用者が戸惑いに加え負担さえ感じていたに違いありません。
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そこで自分に立てた目標は、「とにかく笑顔でいこう」でした。笑顔は私の特徴の一つでもありますし、専門性を必要とする介護の中で誰にでもすぐに実行できるのが笑顔ではないでしょうか。ただ私の場合は笑顔=明るいではなく、笑顔=うるさいになりがちで、相手にとっては迷惑気味なのかもしれませんが…。
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そのような目標の中で介護業務を遂行していくと、顕在的にも潜在的にも色々見えてくるようになりました。例えば、ある入居されている方は挨拶の際毎回好きな食べ物は何かよく話してくれました。そこである日一緒に外食に出掛けると大変喜んでくれました。この方は外出することで生活の向上が図れるのでした。
また違う女性の方は、いつも服の趣向について話してくれることから、多くの服を持っており毎日自分で着る服を決めるなど、自己呈示の強い方と知ることができました。このように普段の何気ない会話で色々な事が表出してくるのです。
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以前学生の時、次のような言葉を習いました。「小才、縁に出会って縁に気付かず。中才、縁に出会って縁を活かせず。大才、袖すり多少の縁を知る。」雄水苑には約五〇名入居されている方がいます。その中で私は毎日多くの縁に触れています。そして挨拶、笑顔を通じてこれからその意味を見いだせるような気がします。
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