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【No,285】
施設名: 横手市大森町指定通所介護事業所
職名: 管理者 氏名: 長沼 優子
インシデント報告から食事の楽しみと安全を考える


 当施設では、食事のサービスとして昼食や茶話会時のおやつ、またバイキングや行事食を提供しております。ひと目で食べ物の形態や季節感を感じてもらい利用者の飲み込みに合わせて刻んだり、大きく切り込みを入れたりしています。また、カロリーなどを記載した献立を掲示し、さらに昼食前には、調理員からの献立の紹介をしております。午後の茶話会では、温かみの持てる手作りのおやつを提供しています。しかし、今回、食事を楽しむ反面、誤嚥という生命に関わるインシデント報告があり、各職員がどのような対応を行えば楽しく安全な食事提供ができるのか考えたので報告致します。
【事例】
Aさん:介護度U 女性79歳 現病 認知症
・レクリエーション時、急に立ち上がり呼吸苦痛を訴える。顔面蒼白
【要因】
 1回目:1p角の飴玉 2回目:グミ状の飴を食べ、喉につまらせた。どちらも家からの持込による。また加齢と共に口腔内の乾燥が見られる。
【対処】
 看護師が利用者を横にして、口の中の異物を取り出し、背中をたたいたりして吐き出させた後状態は回復した。

 【対策】
・利用時、家族の協力を得、持参バックの中身とポケットを確認してもらう。
(収集癖があり、石、栗、飴玉がバックに入っていた。)
・家からの食べ物の持込はしない事とする。
・他の利用者にも協力してもらい、絶対食べ物を持ち込まないようにする。
・水分補給を多くする。
・健口体操を行う。
・収集癖があるため、行動や持ち物に気をつけて見守る。

 【対応】 
インシデント報告がある度にすぐに委員会を開き、各職員が行うべき行動を確認しました。
誤嚥時の対応
相談員 ・救命→病院、家族に連絡→休憩職員に応援依頼
看護師 ・救命(吸引器)
介護員 ・救命(吸引器の準備)
      他の利用者が動揺しないように誘導
厨 房 ・他の利用者が動揺しないように誘導する
     ・利用者の嗜好と嚥下状態を把握し、食材の工夫をする
運転手 ・利用者の搬送をする
【考察】
 通所利用時間帯に急に意識消失や体調の変化を訴えた時には、不穏行動になり、訴えがはっきりしない場合が多いため利用者の行動など把握しておかなければならない。また、ケアマネからの情報提供や事前面接には家庭内での食事の硬さと、施設内での硬さがあるため聞き取る必要性を改めて認識した。





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