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【No,293】
施設名: 仙北市養護老人ホーム角館寿楽荘
職名: 施設長 氏名: 高橋 新子
新米施設長奮闘記より


 養護老人ホームの現場で折にふれて私自身に問いかける言葉がある。それは、ナイチンゲールの「看護は病気ではなく病人に着目し、生きた体と生きた心と心身一体のあらわす感情に働きかけることである。」
 ナイチンゲールの捕らえた看護感は、現代の生活支援(介護を含む)においても示唆されているように思える。つまり、入所者に必要とされる目前の生活支援や問題行動のみを見るのではなく、入所者の人間全体をみるということ。
 食事の介助は単に空腹感を満足させればよい。帰宅願望の強い人への声かけは単に説得、あきらめさせ施設での生活を維持するために行われるのではなく、そこには、入所者自身が生きる力を取り戻そうとする意志を持って、社会生活への復帰を目指す気持ちが育たなければ、生活支援の効果があったとはいえないのではないか。

  そんな中、施設内を回っていると、よく入所者から声をかけられる。そんな時、私は次のことを心に深くとめ、耳を傾けるようにしている。
 @ 時間を気にするそぶりを絶対しないこと。
 A 課題解決を簡単に請け負わないこと。
 B 入所者の依存を促すような対応をしないこと。

  入所者一人一人の歩みは、目的地もスピードもそれぞれである。施設で行われる生活支援は、そうした老いや障害を需要しつつ生きようとしている入所者への働きかけである。そのため、私たち生活支援従事者は、入所者の訴えをきちんと受け止め、お互いに共に歩む努力をしている、できる職員であり続けたい。自分を見守ってくれる人がいるという喜びを支えとして暮らせる、そんな施設を夢見て、私は今日も荘内を回っている。




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