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【No,301】
施設名: 特別養護老人ホーム魁聖園
職名: 事務局長 氏名: 石川 博


今年も残り何日…一年が過ぎるのは早いもので…と、この時期決まって思うことである。年々月日の流れが早く感じる今日この頃、世の中では今年の十大ニュースやら流行語大賞といったものが話題になる頃であるが、最近脚光を浴びている(?)と言えば、食品偽装問題。原料偽装に始まり、産地偽装、賞味期限改ざん…毎日のように新聞・テレビを賑わせている。
 他人事かなと思っていたら、比内地鶏の偽装問題まで発覚し、以外に身近な問題と感じてしまった。思い起こせば一年程前、マンションの耐震構造偽装問題が次々と発覚し、一年経って建物が食べ物に替わっただけという気がしないでもないが、偽装問題は止まることを知らぬ勢いである。どちらにしても、最初から偽造をしようと思ったのではなく、ちょっとした手抜きだったり、ごまかしであったり、小さな嘘から始まったことなのだろうとは思うが、楽な方へ楽な方へ、儲かるほうへ儲かるほうへと流されてしまった結果、気づいた時には大きな問題になってしまっていたのだろう。

  残念ながら、福祉業界においても事業所の不正請求、法人の不適切な資金運用が報道されたのは記憶に新しいが、これも一種の偽装と言えるだろう。こうした一連の偽装問題は、最初はちょっとした嘘であっても、一線を越えることをしてはならないのだということを示唆している。一方「嘘も方便」という言葉がある。介護の現場でも、場合により使われる言葉のひとつではないだろうか。特に認知症の利用者と接する際、いわゆる害のない嘘で円滑なコミュニケーションを図るひとつの技法と言ってもよいかもしれない。

  本当のことを言ってしまったばかりに、相手を興奮させたり、不穏に陥らせないように、嘘をつくことで相手を安心させることはしばしばある。消費者に対する嘘、利用者に対する嘘、どちらも嘘には変わりがないが、一番の違いは「相手を思いやる気持ち」があるかないかではないだろうか。同じ嘘でも、私利私欲のためではなく、「相手を思いやる気持ち」のあるように心掛けたいものである。




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