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【No,307】
施設名: 特別養護老人ホーム 鶴寿苑
職名: 施設長 氏名: 佐藤 富子
心の介護


 当施設は、横手市山内の中心にあり、国道107号線沿いの新観光秋田30景、県民レクリエーション地域に指定された鶴ヶ池公園内にあります。周辺には相野々温泉「鶴ヶ池荘」、老人福祉センターほっとパレス「ゆうらく館」、さらには、山内小・中学校の子供たちの賑やかな声が聞こえてくる環境のよい場所にあります。
 この4月から特別養護老人ホーム「鶴寿苑」にお世話になっておりますが、福祉関係の仕事はこの度が初めてなので知識もなく、職員の話していることが理解できないまま9ヶ月になっております。
 施設の責任者として最初は何をしたらよいのか分からず、まず利用者と接することから始めてみようと毎日居室に出向いて行って利用者の方々と話してみました。
 2週間位経った頃から少しずつではあるけれども利用者が話をしてくれたり、笑顔を見せてくれるようになりました。

  更に、1ヶ月位経った頃から変化がみえてきました。ベッドの上で座っていられなかった方が座っているようになったり、不穏状態にある方が自然に落ち着いてきて穏やかになり、それまでベッドから車いすに移乗する事が出来なかったのに移乗することが出来るようになりました。
 又、ショート利用者が、苑に入所された時は歩行器を使用していたのに、退所するときは歩行器なしで帰られ、植物状態にある方が他の施設から入所された時、話をしても一点を見つめているだけでしたけれども、次第に話をするとうなずく様になり、今は一言二言話をする様になってきております。

  事務室の一角が、リハビリ室となって絵を描いたり、計算問題等をしたり、又、喫茶ルームとなりお茶やコーヒータイムをしながら、利用者とお話をしていると表情が和やかになってくるようになったので、介護サービスが必要ない人に話をするのと同じように、どんなことでも問いかけながら接していきたい。又、日頃、現場で入所者のニーズに答えるために職員が多大な努力をしていることを、回りの人にもっと分かってもらわなければならないと思う。
 体力が衰え体に支障をきたし、毎日の生活に手助けを必要としているお年寄りに対して、今は介護をする立場にいるが、いずれは介護される日が来ます。
 その時どのような介護なら不快で、どのような介護なら心地よく感じるかを考えながら取り組むようにしなければと思います。
 おのずと結果は後からついてくると信じて。




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