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【No,308】
施設名: 養護(盲)老人ホーム松峰園
職名: 生活相談員 氏名: 冨野 久巳
視覚障害高齢者の施設援助者としての知的心得について


 人間の生活の中において重要な5つの感覚器官で最も大きな比重を占めているのが視覚であり、私たち人間は最初に目で見て判断し物事を判別できるという意味では殆どの情報収集を目に頼っているのではないかといえる。その役割の83%を占めている視覚を失うということは、大変なハンディを背負うことであり、残りの4つの感覚(聴覚、臭覚、触覚、味覚)で全ての情報を収集しなければならないことを考えると、言葉に表せない精神的負担と苦悩があることを強く実感しなければならないと思う。
 盲老人ホームの職員として、視覚障害の利用者が常に不安定な心理状態にあることを真摯に受けとめ、利用者個々の状況を理解しようとする広い心を持って支援し、いかに良き援助者となれるかが求められるところだと思う。視覚障害の利用者にとっては、言葉は重要なコミュニケーションの手段であり、一人一人の声から表情を感じとり、声や音を通して耳で見ているとも言われている。

  援助者は常に言葉遣いに気を配り、明るい表情で接し相手に安心感を与えることを心がける必要がある。また、自らも積極的に意思疎通を図り、信頼関係を築くことで利用者の心理的安定を図っていくことも専門職員としての援助技術の基本と考えている。

  今日では、視覚障害者と高齢者、また重複障害者との両方を対象とした援助技術が必要になっているのが現状である。施設に入所した場合、慣れないために自力でできないのか、視力や身体の状態で出来ないのか等をしっかり見極め、状況に対応する適切な判断ができる目を養うことも施設援助者の要件であり、専門職としての力量を発揮する大きな技術・ケアサポートが求められるものと思っている。




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