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【No,311】
施設名: 松寿会軽費老人ホーム(A型)だいせん
職名: 主席生活相談員 氏名: 佐々木 均
「だいせん」でとったノロウイルス対策


 今、ノロウイルスが猛威をふるっており、皆様の施設・事業所でも万全の対策をとっておられることと思います。当施設でも、十分注意していましたが、昨年、遂に利用者の中から発症者が出てしまいました。
 ご存知のとおり、だいせん(軽費A型)での利用者の生活は各人自由で、日々外出(通院、買物、外食等)や外泊が多く、食品類の持込みも沢山あります。従って、外からのノロウイルスの侵入を防ぐことは、まず不可能です。そこで、私どもが心掛けたことは、施設内でのノロウイルスの拡散を最小限に止めることと、職員は絶対にノロウイルスを持ち込まないようにすることの2点です。
 そのため、施設内の消毒体制を厳しくし、利用者への予防対策指導の徹底を図ったことは勿論ですが、それらを通じて気がついたことを少しご紹介します。
 先ず、利用者の行動パターンと発症の状況です。症例が少ないので、必ずしも断言はできませんが、例えば@居住ブロック毎の発症状況では、廊下の手すり利用者の発症が多いのに対して、シルバーカー利用者の中から発症者がいなかったこと。A食堂(席を指定している)での動作を子細に観察したところ、卓上のお茶ポットを引き寄せる時に、お茶の注ぎ口に指を掛けるという意外な動作が見られたこと等々から、消毒の重点箇所や見落としているところはないかを職員で再点検しました。

  また、居室が全個室(トイレ、洗面、電話つき…そのため、居室内での生活の実態が把握しきれない)のため、利用者同志で誤った情報が飛び交ったり、予防対策(活動)が浸透しにくいことが判かり、随時食事時の「お話し」や居室配膳者へのチラシ配布等で、ノロウイルスの正しい知識の普及と施設内での発症の状況、それへの対策を周知し、不安を取り除くことに努めました。

  職員に対しては、発症者介護に携わって感染することは、基本的に、感染予防のために守るべき事項のどこかにミスがあったからだという意識をもたせ、相互チェックを徹底しました。
 その結果、利用者の発症者数も最小限に食い止めることができ、特に職員とその家族からは一人の発症者も出なかったことは、不幸中の幸いと思っております。今後は、職員一同、この貴重な体験を忘れることなく、常に予防対策のレベルアップに努めて参りたいと話し合っております。




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