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【No,319】
施設名: 特別養護老人ホーム 希望苑
職名: 相談係長 氏名: 大山 美香
希望苑のささやかな取り組みパート3


 平成16年7月のコラムにて「希望苑のささやかな取り組み」と題しグループケアの始まりを紹介しました。その頃はまだハード面が手つかずの状態でまずは3グループに分けた所まで紹介しました。続いて平成17年10月には「グループケアにたどり着くまで」と題し取り組んだ内容、一部改修工事しハード面を整えたことを紹介しました。そこで私は今回その後のグループケアはどうなっているのかを皆さんに紹介したいと思います。
 3グループをADLごとに分けグループケアを実施しあれから早4年。ADL低下と共に自立組みも介助を要するようになり、重度のショートスティ利用者の受け入れなどにより職員体勢は日中3人で対応しているものの一日中フル回転状態で馴染みの関係作り、家庭に近づけたいという当初の希望からは遠のいているような状態であります。しかしふと苑内を周って利用者の状態をみると、時折目の輝きが違う日があるのに気がつきます。

  ふだんはただじっと車椅子に座っている認知症の利用者がエプロンをし包丁を持ちまな板を前にすると・・・。先月のある日の午前中いつものように苑内を周っているとあるグループではハタハタをおろしていました。お昼のご飯支度を何人かの利用者と職員が支度をしていたのですがその手は手早いもので普段の生活からは考えられませんでした。昔の手は覚えていててきぱき頭を落としていました。その日のお昼はしょっつる鍋、夕ご飯には白子を醤油で煮て懐かしい懐かしいと言って食べていました。

  職員より「グループケアを始めて5年目を向かえようとしているが燃え尽き症候群状態である」と現在の心境を言われます。なかなか前に進むことができず悩んでいる毎日です。でもこのように喜んでいる利用者の笑顔を見るとやっぱり取り組んできてよかったのではないかと思います。前生活相談員が残していってくれた言葉「グループケアは職員の意識、チームワーク、気づき等で成り立つものではないか」。この言葉をもう一度胸に刻んでがんばっていこうと思います。




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