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【No,324】
施設名: 八郎潟町デイサービスセンター
職名: 生活相談員 氏名: 土橋 肇
高齢者の環境


 人は老いていくに従い、孤独感が増幅する人が圧倒的に多いと思う。たとえ一つ屋根の下で家族と生活していても、時には寂しさが入り込む。ましてや伴侶としてきた妻に先立たれれば、なおさらである。また、終始まわりから声を掛けてもらいたい、自分の話に耳を傾けてほしいなど、願望が強くなるように思える。以前に関わった移動入浴などでは、介護する家族や、寝たきりの人にとっては、聞き役・声かけが大切であり、心待ちにしている人が多いように見受けられた。
 寝たきりの人の周囲は固定的で変化に乏しいが、認知症の人でも自立歩行が可能な人は移動が可能な分、本人の世界が広い。特養などでも、よく耳にすることだが入所したばかりの頃は、緊張はしているものの、家族の訪問や声かけなどでよくおしゃべりしてくれたのに数週間したら、無口に変わってしまう利用者が非常に多いと聞く。理由はいろいろあると思うが、環境の変化に対する順応性や生きがいや施設での楽しみを見出せないでいるためではないかと思われる。

  また、多少、辻褄があわなくても誰にでも進んで話しかけ分け隔てない。どんな些細な事にも「有難う」の言葉を忘れない人もいる。以前、講義で認知症の人は物忘れはしても悲喜の感情は以前と同様に残ると耳にした事がある。脳の働きの変化を現実として受け止め、見守っていきたい。

  一昔までは、高齢者の趣味といえば囲碁将棋、魚釣りゲートボール、グランドゴルフ、やすらぎ交流会が通り相場だったが最近では登山、陶芸などスポーツや創作活動など多種多様であり、法律上の老人ではあるが活動的な高齢者である。歳を重ねても「自分の体が動ける間は」と、仕事などに取り組む姿勢には感心する。元来、真面目で誠実であり、それぞれの立場で地域社会に貢献し社会参加している。これからも多くの高齢者と関わりあい学んでいきたいと思います。




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