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【No,337】
施設名:
特別養護老人ホーム幸寿苑
職名:
主任栄養士
氏名:
奥山 啓子
中国製冷凍ぎょうざと給食
このコラムが掲載された頃にはもう一段落ついているでしょうか。日本は食料自給率が39%と低く、その殆どを輸入に頼っています。そんな中で今回の殺虫剤入りの中国製冷凍ぎょうざの事件は非常にショッキングなニュースでした。
某有名メーカーでは市販用だけでなく業務用の製品まで自主回収する騒ぎ。県内でも多くの学校給食で使用していた製品が回収対象となり、その中には当村の学校給食も含まれていました。
不幸中の幸いと申しましょうか、当施設で使用している冷凍食品には対象製品はなく、さらに早い段階で業者さんの方から説明に来てくれたことで安心して食事サービスの提供ができました。
当施設では“入居者の嗜好にあった食事作り、衛生面に注意し安全な食事の提供”をモットーに献立を立てておりますが、1日平均160食を賄うにはやはり冷凍食品を使わざるを得ません。もちろん全てという訳ではなく、地元で採れた山菜や野菜も活用しバランスの取れた食事サービスを提供できるよう努めています。
ところで、今回の中国製冷凍ぎょうざ事件の影響で他の給食材料は大丈夫なのか?という疑問が職員会議で出されました。最終的にはあまりにも範囲が広く、この場で協議してどうこうなる物ではない、という結論に至ったのは言うまでもありません。
みなさんもちょっと想像してみて下さい。ほぼ毎日食べているお米は国産かと思います。では、お味噌汁はどうでしょう?味噌や豆腐の原料である大豆の自給率はたったの5%で95%は輸入されています。当施設では村内にある豆腐店から豆腐や油揚げ等を購入していますが、原材料がどこの物を使っているかは確認したことはありません。味噌に至っては一般に売っている物を使用していますので確実に輸入大豆を使用していることでしょう。と、言った具合にお味噌汁ひとつ取ってみてもこの状態です。これで副食まで考えたら・・・。せっかくの食事も美味しくいただけなくなりますよね。
モットーに安全な食事の提供と謳っておりますが、今回のようなケースは国やメーカーに委ねるしかありません。そして私たちはメーカー側の安全管理を信用した上で美味しい給食を提供するしかないのです。
最後に、不謹慎かもしれませんが私が検食の時は当たりませんように(^_^;)。
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