会長あいさつ
目的/組織構成
事業内容
お知らせ
研修案内
【No,340】
施設名:
ケアハウス「いこいの里」
職名:
入居者
氏名:
S子
伝統文化の継承・・・彼岸花作り
彼岸花作り・・・
それは8年前に、私の生活するケアハウス「いこいの里」で始まりました。
彼岸花作りそのものは、この地方で古くから行われていたものでしたが、今ではもう作り手もなく消えかかっていました。
それをどうにかして私たちの手で復活させたいと、その道の達人に教えを請い見事復活させたのです。
その後、有名大学の先生が訪ねてこられ、「古来より伝わる素朴な作りで、東北隋一の文化的遺産ですよ!」と絶賛してくれました。
県の博物館からは、実演披露をしてほしいとの言葉もいただきました。
それは大変名誉なことであり、一層みんなでがんばろうという気持ちにもなったものです。
しかし、年を重ねてくると、だんだん体も言うことをきいてくれません。
それでも、せめてお世話になっている皆さんにだけはお渡したいと、「森山荘」と「広青苑」の仲間から協力してもらい作り続けています。
そして、冬まつりに遊びに来た方や、ボランティアに来てくださる方、それに近くの施設にお配りしています。
今では、喜んでもらう笑顔を見るのが、一番の楽しみとなっています。
私の生活するここ「いこいの里」は、光がまぶしいくらいに立ち込める明るい雰囲気の施設です。
私は、見学してすぐに気に入り入居を決めましたが、町外から来たこともあり、最初は少し不安でした。
しかし、おしゃべり好きな仲間の皆さんのお蔭で、すぐに溶け込むことができ、今では毎日が楽しくて、楽しくてしょうがありません。
時には些細なことで気分が落ち込むこともあるけれど、そんな時は、気の合う仲間や職員が親身になってくれて、その気持ちの温かさに、またまた感激しています。
今では家族みたいに仲良くしてもらっています。
そんな皆さんと一緒に彼岸花作りをしながら、「伝統文化の継承」なんて言えば大袈裟かもしれませんが、先人が築いた営みに心を寄せ、「わずかながら社会に貢献できている」ということを心の支えに、一日一日を明るく前向きに生活しています。
▲ページトップへ
秋田県老人福祉施設協議会
〒010-0922 秋田市旭北栄町1-5 秋田県社会福祉会館内
TEL 018-864-2715 FAX 018-864-2877