秋田県老人福祉施設協議会ホームページ トップページへ
協議会概要
 会長あいさつ
 目的/組織構成
 事業内容  
お知らせ&研修会
 お知らせ
 研修案内
会員施設
ご利用にあたって
会員リレーコラム
特集ページ
リンク
リンク


【No,358】
施設名: 松寿会特別養護老人ホーム 松涛園
職名: 介護職員 氏名: 杉本 丈和
実習担当者レポート


毎年この季節になると、不安と期待を抱いて実習生がやってきます。
 私達の施設では、4月から12月まで様々な分野の実習生を受け入れていますが、私が担当するのは介護福祉士を目指す生徒達で、期間中は基礎的な介護実習や夜勤実習をしていただきます。
 その多くの実習生が高校を卒業して間もない若者達であり、学校で基礎は学んでいるものの、現場の大変さに悪戦苦闘している様子です。
 介護の技術的な内容としては、排泄介助、食事介助、入浴介助が主な内容となります。初めは見学から始まり徐々に実践に入っていくのですが、学校で学んだマニュアルを思い出しながら介助しているせいか、何らかのハプニングが発生すると対処できず手が止まってしまい、オロオロしていることも見受けられます。しかし、実習も終盤になると、利用者の性格や特徴をきちんと捉え、的確に対応できるようになり、実習担当者としてホッと胸をなでおろすことができるようになります。

  対人援助技術の基本であるコミュニケーションを図る際も、話さなければならないという気持ちが先行し、ぎこちない会話に思い描いた関わりができず悩んでいる場面も見受けられます。誰でも初対面の人に対しては緊張したり身構えたりするものですが、援助する側とされる側とが心と心の交流を行い、信頼関係を築くことが必要だと思いますので、個別性を尊重しながら相手に合わせたコミュニケーション技術を学んで欲しいと考えています。

  いつも実習が始まると感じることは、実習生と利用者との関わりを通じて、初心に返れる自分がいることです。普段慣れ親しんだ利用者への関わり方に対して、これで良いのか、もっと違った配慮が必要なのではないかと自分を見つめ直す良い機会でもあり、実習生の存在をありがたく感じています。
 12月までたくさんの実習生がやってきますが、緊張や不安を少しでも和らげながら、楽しく充実した実習が行えるように、及ばずながらサポートして行きたいと思っています。




秋田県老人福祉施設協議会
〒010-0922 秋田市旭北栄町1-5 秋田県社会福祉会館内
TEL 018-864-2715 FAX 018-864-2877
お問合せはこちらからどうぞ。