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【No,361】
施設名: 特別養護老人ホーム 森泉荘
職名: 支援係長 氏名: 羽場 星子
友人達との再会と東京見物


 5月の連休に、昔勤めていた幼稚園の同僚9名の集まりがあり久々に上京した。会ったとたん「久しぶり、全然変わってなーい」「あなた、ちょっと変わりすぎだー」と遠慮のない話しぶり、今は立派なおばさんに成長した私たちも、たちまち20代の乙女に早変わり「津軽弁」「福島弁」「秋田弁」果ては「鹿児島弁」まで飛びかい支離滅裂になりそうでちゃんと通じる所が昔の絆を思わせる。
 30年あまり前、埼玉の幼稚園で一緒に過ごした私達、その頃は450名の園児がおり入園の申し込みに行列ができたほどであった。今は園児の数も160名と激減していたが子供が少なくなった分、保護者から要求されるハードルは高く、建物や設備に昔の面影はほとんどない立派なものになっていて、時代の流れに一抹の寂しさを感じた。
 翌日は東京見物、しかし、東京での買い物は恐ろしい。商品を手に取った瞬間、値段を見たり説明を聞く暇もなく、あっという間に包装されたように感じたのである。「これって、私の老化のせい・・・・」心の中で、施設の利用者の方も余裕もなく動いている私たち職員に、話しかけたくてもできないまま、1日が流れているのかなと反省させられた。
 また、東京の人の運動量は半端でない、よく歩くのである。秋田では玄関から玄関まで大体自動車で移動する。都会は交通機関が発達しているので移動は電車になる訳だが、とにかく階段が多い、私のように足が上がらない人はリハビリだと思えばよいのだが、その前に足腰が痛くなってしまった。

  そのうえ東京はビルが多い、口をポカンとあけたままビルの谷間から空を眺めたり、立体交差の道路を見ては「やっぱり東京はすごいなー でも、人間はいずれ自然に帰るもの自然の中で暮らすのが一番」と独り言。以前、施設は人里離れた山の中に立てられる事が多いと、なんだか良くないイメージで書かれていたことを思い出したが、私だったら老後はやはり自然の中で、風の流れや森の新緑の匂い、小鳥のさえずりや木漏れ日の光を感じながら生きている事を実感したい。施設に入所されている利用者の方々に、近い将来訪れる自分の老後を重ね合わせ、今自分に出来ることは何かを考えさせられた。

  とにかく、東京見物も無事終わり、解散の挨拶の後も2時間くらい喫茶店でお喋り。年金特別便が来たの来ないのともっぱら年金の話、私たちの年代には最大の関心ごとのようである。お互い情報交換をしながら明るい老後になる事を願いつつ、いつになるか分からないが、次回の集まりは自然がいっぱいの東北めぐりということで幕を閉じた。




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