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【No,374】
施設名: 長慶荘 デイサービスたしろ
職名: 看護師 氏名: 菅原 義幸
短冊に綴る願い


 6月になれば七夕の準備が始まる。たしろデイサービスでは七夕の飾りつけと短冊作りを今年も企画している。季節物の行事の中で七夕は節分やクリスマス等の派手さはないものの、短冊作りの中から利用者さんの本音なり胸の内を垣間見ることがある。毎年行っている行事ではあるが、短冊に込められた願いのなかに私たちの胸をうつ内容のものも多い。その中から一部を紹介したいと思う。
 多くの方々は身体の健康とか、今後もデイサービス利用を続けていけるようにと書いてくる。書けない人は職員に頼む人もいる。そんな中で車椅子を使っていて、つかまり立ちはできない人が書いた願いが今も心に残っている。仮にXさんとしよう。Xさんは短冊に自筆で書いた。「自分の足で大地を歩きたい…」と。

  車椅子が定着していた方で、すんなりと老人カーから車椅子に切り替えていた人である。私たちは安全確保のため補助具なり車椅子の使用を勧めることがあるが、それは最終手段であるのかもしれない。Xさんの心情にこころが揺れたが、安全確保を最優先とし、Xさんの望む方向に導くように努力していくこととなった。次に紹介するYさんは次のような内容の願いを短冊に託した。「織姫となって、あの人に会いたい。」解説は不要であろうと思う。さて、今年はどのような願いが掲げられるのか、今から楽しみである。

  私たちデイたしろを利用している方々の年齢層は80代から90代にかけての人達が主流となっている。戦争の体験者であったり、戦後の動乱期を経験してきた人達である。身体が多少不自由な面もあって、そんな利用者さんに介護サービスを提供する仕事に携わっている私達である。つねに思いやりの気持ちをもち業務に携わっていきたいと思う。




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