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【No,383】
施設名: 特別養護老人ホーム 美幸苑
職名: 施設長 氏名: 藤原 健悦
ユニットケアセミナーに参加して


 2003年5月にスタートしたユニットケア(個性や生活のリズムを尊重したケア)については「個別ケアを実現するための手法であり、利用者一人ひとりの個性や生活のリズムを尊重したケア」だとした上で「在宅に近い居住環境で利用者一人ひとりの個性や生活のリズムに沿え他人との人間関係を築きながら日常生活を高めるよう介護を行う手法」であると言われている。
 2015年までに国は特養の7%、老健の5%を新型特養(個室、ユニット化)にする方針とのことですが困難な数字と思われた。
 2015年は本格的な超高齢化社会の「入口」で団塊の世代といわれ、認知症高齢者が「250万人」、高齢者世帯は1700万世帯に増加し、そのうち一人暮らし世帯は約570万世帯になると考えられる。以上のことからして今後尊厳ある生活を保持しながら増大する認知症高齢者や一人暮らし高齢者の問題にどのように対応するかが大きな課題となってくる。

  尊厳は高齢者の「その人らしさ」といった個別性を重要視した概念であり、根本的には本人の不安感を取り除き安心感を与えるものである。
 個別ケアを進めるためにケアの小規模化が重要である。個別ケアを徹底し、認知症が深くなっても介護サービスで生活を支えることができるようにすることが求められる。ユニットケアは居場所の確認と個別ケアを実現するための手法である。現状ではじたくと施設の介護には落差があるしユニットケアはその落差を解消できる。ただユニットケアをわからないままユニットケアが始まっている施設がある。ユニットケアを成功させるためには施設の理念や使命を持つことである。

  介護老人福祉施設は社会福祉法人の理念や使命を前提とした経営をすべきである。その理念、使命は安心出来る質の高いサービスを継続的に提供し法人の自律性の確保が必要である。ユニットケア型施設については歴史が浅いため経営問題は上がっていないとのことである。そのなかでいくつかの課題をあげてみると、人件費では人件費比率は職員構成が若いと推測される。非常勤職員の割合では将来非常勤職員の割合が大きければ経営者としてはリスクを考えなければならない。また、介護職離れに伴い人材の確保に苦慮していると同時に事業継続を可能にするためには後継者育成は経営者にとっては重要な課題となってくると思われる。セミナーに参加して職員の意識改革が改めて必要と感じた次第です。




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