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【No,394】
施設名:
特別養護老人ホーム 真木苑
職名:
生活相談員
氏名:
高橋 進
終わり良ければ
人によっては一生懸命頑張ったけれども事業がうまくいかなかったとか、病気で倒れてしまったとか正に人生いろいろです。先日亡くなられた60歳間近の男性は若くして病気で倒れた方です。真木苑に入所当時は娘さんと連絡がつかず、実際にはいっしょに暮らした事もないという東京に住む父親違いの姉が身元引受人を引き受けてくれました。その二人(叔母と姪)の関係は良くなかったようです。
何年かして突然娘さんが男性と一緒に訪れました。結婚を考えている男性で自分の身も固まりそうなので父親の身元引受人になりたいとのことでした。しかし、その時点で東京の姉さんが「あの娘は信用できない」とのことでした。施設としては家族間の深い部分までは介入できないので、姉にそのまま身元引受人を続けてもらいました。
そのような叔母と姪の関係のまま娘さんの父親は亡くなってしまいました。姉は全てが終わってから姪に連絡したいとのことでしたが、私は、さしでがましいかも知れないが、深い事情はあるにせよもう二度と父親の姿を見ることができなくなる娘さんのことを考えるとどんなものかと、聞いている連絡先を伝えました。
火葬の時、参列者の中に娘さんとご主人の姿がありました。私は本当に救われた気持ちになりました。娘さんと無事に連絡がとれ、とても良い状態で幸せな毎日を送っているようであり、おしゅうとさん夫婦も一緒に顔を出しに来てくれたとのことでした。
後日、もし最後に娘さんを父親に会わせる事ができなかったら公開していただろうという手紙をもらいました。普段、実地指導や介護サービス情報の公表などのために、記録や会議に追われる私もほんの少しは生活相談員らしい仕事をしたのかなと思いました。
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